日本ハム2軍移転で鎌ケ谷スタジアムはどうなる?跡地利用と球団・市の今後

北海道日本ハムファイターズの2軍(ファーム)本拠地が、千葉県鎌ケ谷市から北海道恵庭市へ移転することになりました。

新しいファーム施設は2030年または2031年の開業を目指しており、恵庭市では施設整備に向けた準備が進められています。

一方で、気になるのが現在の本拠地「ファイターズ鎌ケ谷スタジアム」の今後です。

1997年の開業以来、多くの若手選手を育ててきた球場は、移転後も残るのでしょうか。それとも、別の施設に生まれ変わるのでしょうか。

2026年10月30日時点で、鎌ケ谷スタジアムの移転後の利用方法は正式に決まっていません。

ただし、鎌ケ谷市が公表した資料を調べると、跡地利用について球団と市が協議を続ける方針や、施設の所有関係などが明らかになっています。

今回は、鎌ケ谷スタジアムの将来について、現在分かっていることを整理します。

鎌ケ谷スタジアムは2軍移転後どうなる?

最初に結論を整理すると、ファイターズの2軍本拠地が恵庭市へ移転することは決まっていますが、鎌ケ谷スタジアムの跡地をどう利用するかは未定です。

鎌ケ谷市は2025年7月、球団が北海道への移転意向を表明した際、今後の跡地利用について球団と協議を続けることで合意したと公表しました。

2026年7月に恵庭市への移転が決まった際も、この方針に変更は示されていません。

現時点で決まっていること・未定のこと

項目2026年10月時点の状況
ファーム本拠地の移転先北海道恵庭市
新施設の開業予定2030年または2031年
鎌ケ谷スタジアムの跡地利用未定・継続協議
現在の球場を残すか未発表
球場の解体・建て替え未発表
別のスポーツ施設としての利用未発表
球団と鎌ケ谷市の連携継続・強化する方針

重要なのは、ファーム本拠地の移転決定と、現在のスタジアムの取り扱いは別の問題だということです。

移転が決まったからといって、球場の解体が正式決定したわけではありません。

一方、現在の施設をそのまま使い続けることが決まったわけでもありません。

今後の協議や球団の判断を待つ必要があります。

鎌ケ谷スタジアムの跡地利用は球団と市が協議

鎌ケ谷市が2026年7月2日に公表した資料には、球団との合意内容が記載されています。

その一つが、移転後の跡地利用についての取り決めです。

市の意向を確認しながら、球団と鎌ケ谷市が継続して協議することになっています。

つまり、球団だけで話を進めるのではなく、市側の考えも踏まえながら、今後の方向性を検討する方針です。

ただし、具体的な跡地利用案が決定したという発表はありません。

土地と建物は誰のもの?

跡地利用を考えるうえで、見落とせないのが土地と建物の所有関係です。

鎌ケ谷市が公開している2025年11月の「地方創生総合戦略推進会議」の会議録には、鎌ケ谷スタジアムの土地と建物について、市側の説明が記録されています。

その説明によると、土地・建物はいずれも球団側の所有です。

このため、移転後に鎌ケ谷市が独自の判断で施設を別の用途に使えるわけではありません。

市の会議では、跡地の最終的な活用判断は球団側によるものだと説明されています。

ただし、球団と市は長年の関係を踏まえ、市側の要望も考慮して協議を進めることで合意しています。

市が球場を買い取って使い続ける可能性は?

「ファイターズが移転しても、市が球場を引き継いで使えないのか」と考える人もいるかもしれません。

この点についても、鎌ケ谷市の会議録に説明があります。

市側は、現在のスタジアムを継続して使用する場合や建て替える場合、費用面で大きな課題があるとの認識を示しています。

また、市が用地を取得して球場として利用し続けることは難しいと説明しています。

これは、鎌ケ谷市が球場を引き継ぐことを正式に決定したわけではない、というだけではありません。

市が取得して球場を維持する案には、費用面で現実的な難しさがあることが、公的な会議で説明されているのです。

もっとも、今後の跡地利用そのものが決まったわけではありません。

施設の取り扱いについては、引き続き球団と市の協議が必要になります。

鎌ケ谷スタジアムはなぜ移転することになった?

ファイターズがファーム本拠地の北海道移転を検討した背景には、主にチーム運営上の課題があります。

2025年7月7日、球団はファーム施設を北海道へ移転する意向を正式に表明しました。

その際、鎌ケ谷市は球団から説明を受けた内容として、一軍と二軍が離れた場所にあることがチーム運営上の課題になっていると公表しています。

一軍と二軍の拠点が離れている

現在、ファイターズの一軍本拠地は北海道北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOです。

一方、ファーム本拠地は千葉県鎌ケ谷市にあります。

選手が一軍と二軍を行き来する場合、北海道と千葉県の間を移動しなければなりません。

新しいファーム施設が恵庭市に整備されれば、一軍と二軍の拠点が北海道内の近い地域に置かれることになります。

球団は今回の移転計画を「ONE BASE HOKKAIDO」と名付け、新たな育成拠点の整備を進めています。

施設の老朽化も背景に

鎌ケ谷スタジアムは1997年3月に開業しました。

2027年3月には開業30周年を迎えます。

2024年に北海道への移転構想が報じられた際、鎌ケ谷市は球団に事実確認を行いました。

その際、球団からは施設の老朽化が進んでおり、今後の対応が必要になるとの説明があったことを、市が公表しています。

長年にわたって使用してきた施設の維持管理も、将来を考えるうえで重要な課題となっています。

ただし、老朽化していることと、解体が決定していることは同じではありません。

今後の取り扱いについては、正式な発表を待つ必要があります。

1997年開業の鎌ケ谷スタジアムが果たしてきた役割

鎌ケ谷スタジアムは、ファイターズの若手選手を育てる場所として、約30年にわたって使用されてきました。

球団は1997年、ファーム本拠地を神奈川県川崎市の多摩川グラウンドから鎌ケ谷市へ移しました。

以来、鎌ケ谷スタジアムではファームの公式戦や練習が行われ、多くの選手が一軍を目指して経験を積んできました。

ファイターズの育成を支えてきた球場

球団が2017年に開業20周年を迎えた際には、鎌ケ谷スタジアムの歴史を振り返る公式記事を公開しています。

その記事では、故・大社義規元オーナーの思いによって整備された施設であることや、育成を重視する球団の方針のもとで、多くの主力選手が育ってきたことが紹介されています。

ファームは一軍の試合に出場するための準備をする場所です。

若手選手にとっては、プロとしての基礎を身につける場所であり、一軍から調整のために合流する選手にとっても重要な拠点となっています。

地域にとっても大切な存在

鎌ケ谷スタジアムは、選手を育てる施設であると同時に、地域の人たちがプロ野球に親しめる場所でもあります。

鎌ケ谷市は移転決定に際し、スタジアムが市の知名度向上や地域活性化に貢献してきたと評価しています。

球場での試合やイベントを通じて、市民とファイターズが交流してきた歴史もあります。

そのため、ファーム本拠地の移転は、球団の施設配置が変わるだけでなく、地域のスポーツ文化にも関わる出来事といえるでしょう。

移転後もファイターズと鎌ケ谷市の関係は続く

ファーム本拠地が北海道へ移転する一方で、球団と鎌ケ谷市の関係が終わるわけではありません。

鎌ケ谷市は、球団との間で連携を継続・強化することで合意したと公表しています。

2026年10月15日にも、芝田裕美市長が市の公式サイトで、今後もファイターズとの連携を深めていく方針を示しました。

子どもたちの北海道への教育旅行も実施

すでに始まっている取り組みの一つが、鎌ケ谷市の子どもたちを対象とした北海道への教育旅行です。

2026年8月19日から21日には、「FIGHTERS CHALLENGE TRIP 2026」が実施されました。

鎌ケ谷市内の小中学生10人が参加し、エスコンフィールドHOKKAIDOでの試合観戦や施設見学、選手へのインタビューなどを体験しました。

この事業は、ファーム移転後も球団と地域のつながりを維持していくうえで、参考になる取り組みです。

ただし、将来も同じ内容で実施されることが決定しているわけではありません。

恵庭市との交流も始まっている

2026年9月4日には、恵庭市の原田裕市長が鎌ケ谷市を訪問しました。

芝田裕美市長と、ファーム移転をきっかけとした今後の自治体間交流について意見交換しています。

これまでファームを支えてきた鎌ケ谷市と、新たな拠点となる恵庭市。

両市が今後どのような形で交流を深めていくのかも注目されます。

『ファイターズ2軍移転で鎌ケ谷市と恵庭市が交流へ|両市長が意見交換』

鎌ケ谷市と恵庭市の両市長による意見交換については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

恵庭市の新ファーム施設は2030年か2031年に開業予定

ファイターズは2026年7月2日、ファーム施設の移転先として北海道恵庭市を内定したと発表しました。

その後、9月25日には恵庭市と基本協定を締結しています。

新しい施設は恵庭市西島松地区に整備する計画で、メインスタジアムやサブグラウンド、室内練習場、選手寮などが予定されています。

新施設の開業目標は2030年または2031年です。

ただし、新施設の開業日が決まったわけではなく、鎌ケ谷スタジアムでの最終試合の日程も未発表です。

今後の施設整備の進展に合わせて、移転スケジュールが具体化していくと考えられます。

『日本ハム新2軍球場の交通アクセスはどうなる?恵み野駅・島松駅との位置関係』

恵庭市の新ファーム施設の建設予定地やJR駅との位置関係については、こちらの記事で整理しています。

鎌ケ谷スタジアムの今後、何に注目すればいい?

今後の発表で確認したいのは、主に次の4点です。

注目点現在の状況
跡地利用の方針球団と市が継続協議
既存施設の取り扱い保存・改修・解体などの方針は未発表
鎌ケ谷での最終シーズン未発表
移転後の球団と市の活動連携継続の方針。具体的内容は今後協議

特に重要なのは、跡地利用に関する球団と鎌ケ谷市の協議です。

土地と建物が球団側の所有であること、市が球場として維持するには費用面で課題があることを踏まえると、今後どのような方向性が示されるのか注目されます。

また、ファンにとっては鎌ケ谷スタジアムでいつまでファームの試合を観戦できるのかも気になるところでしょう。

現時点では最終シーズンや最終試合の日程は発表されていません。

正式な情報が出るまでは、現在の球場で行われる試合やイベントを楽しみながら、今後の発表を確認していきたいところです。

まとめ|鎌ケ谷スタジアムの跡地利用は未定、球団と市が協議へ

北海道日本ハムファイターズのファーム本拠地は、2030年または2031年の開業を目指して北海道恵庭市へ移転する計画です。

一方、現在のファイターズ鎌ケ谷スタジアムについては、移転後の利用方法がまだ決まっていません。

鎌ケ谷市の公式資料によると、土地と建物は球団側が所有しており、市が取得して球場として使い続けることには費用面で課題があります。

そのため、今後の跡地利用については、市の意向も踏まえながら球団と協議を続ける方針です。

1997年の開業以来、約30年にわたってファイターズの育成を支えてきた鎌ケ谷スタジアム。

多くの選手が一軍を目指して汗を流し、地域の人たちが野球に親しんできた場所だけに、その将来は気になるところです。

ファーム本拠地が移転しても、球団と鎌ケ谷市は連携を続ける方針を示しています。

新しい恵庭の育成拠点が整備されていく一方で、鎌ケ谷スタジアムが今後どのような形で地域と関わっていくのか。

球団と市の発表を引き続き確認していきたいと思います。

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